びわ湖材を建築に ―木造で施設をつくる―
こんにちは。現場監督見習いの えりです。
9/4の記事などでご紹介している、滋賀県木造建築セミナー。
びわ湖材を積極的に活用していくための、知識習得、交流の場です。
昨日は、事務所や施設など中規模建築に木材を使うためのノウハウを教わりました。
会場となったのは、大津市にある滋賀県林業会館。
構造材と仕上げ材(一部を除く)にびわ湖材が使われています。
この建物の、総合設計者 宮村さんと 構造設計者 山田さんによる講習でした。
家よりも大きい、中規模建築。
そこに木材を利用するには、様々な難関があります。
例えば、ここはセミナー会場となった大会議室ですが、
このような広い空間をつくるには、長い梁が必要です。
一般に流通するのは4mまでのサイズ。
これ以上の長さは、山からの搬出も容易ではないので、
材料の質量分だけの値段アップでは済みません。
そこで、一般流通材をうまく活用することが重要になってきます。
その方法の1つが、「梁をつなぐ」というもの。
相互作用を利用して構造を安定させる、レシプロカル構造。(レシプロカル=相互の)
赤マルのところで梁がつながれています。
他にも、構造設計の工夫が数々紹介されました。
そのノウハウとともに、学んだこと。
それは、
「難関があっても、それを突破する方法がある。
というか、突破する方法を見つけることが大事」
ということです。