HEAT20 草津市と栗東市 断熱性能地域区分 5と6の違い 

おはようございます!

こんにちは!

こんばんは!

滋賀県で新築注文住宅の 家づくりや

中古リノベー ションをしている

ベストハウスネクスト/ (地域密着工務店) の吉本です!

表題を見て??という方も多いかと思います。

私たちが目指しているところの断熱性能のお話を少し。

断熱性能の目安として地域区分というのがございます。

日本の国土は南北に細長く、地域によって気候条件が大きく変わります。そのため、全国を 8 つの地域にわけて、地域ごとに UA 値とηAC 値の等級の基準値を定めているんですね。

我が滋賀県は この表によるところ地域区分が5と6の地域に分かれています。

具体的には近江八幡市、草津市、守山市が6地域

大津市等 上記以外の地域は5地域となります。大津市も米原市も5地域です。

大津市は6地域だったのですが旧志賀町等もあり 6地域から5地域に変更となっています。

ここで滋賀県民でしたら「大津市と米原市がおなじ断熱基準??」と感じられることでしょう。

この地域の分け方も賛否両論があり、一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会 HEAT20 では地域補正という気象庁のデーターを入れて計算されたりしております。

さて その地域補正もどうしても気象データーから取り入れるのでもう少し細かいデーターは入れらないのが現状です。

例えば、6地域の草津市と5地域の栗東市。

住んでいる方からは「草津市と栗東市の気温って違うの??」と感じられることだと思います。

実際はどうなんでしょうか?

栗東市と草津市の地域気象データを見てみましょう。

ご覧になってわかる通り 全く同じ平均気温です。

そりゃそうですよね。 緯度経度もほぼ変わらず、昔から滋賀県では野洲川を越えるか越えないかで気温が違うといわれている通りで大津市の南部 草津市 守山市 栗東市はほぼ同じ気候であります。

よって。。。

法的には栗東市等は地域区分5となりますが、そこはコストバランスを考えてご検討いただければと思うのであります。

HEAT20 グレード1 G1 G2 G3がまだなかった時代に作られた表が下記です。

住宅の断熱性能をどこまで求めるのか?

その協議の中で言われていたのが。。

1)断熱性能を上げるとEになるのは必然。

2)しかしコストがかかりすぎる。当時の試算ではコストを回収するのに70年ほどかかるといわれていた。

3)それでは広まらないのでコストバランスを考えて基準を決めたい。

4)省エネと環境そして建築コストが最適解なのが C

5)よって Cの基準をグレード1 G1とした。

6)ゼロエネが可能な断熱性能がD G2とした。

7)冷暖房ゼロが実現するのがE G3とした。

G1の基準はコストバランス。 G1だと断熱コストがアップした分を1世代で回収できると判断し決められました。

そして G1 G2 のグラフが出来ました。(G3・当初はなかった)

G2の考え方 この基準を検討した鈴木先生曰く 

『住宅性能表示・省エネ等級4基準(義務化基準)・居間間欠暖房と同じエネルギーで全館連続暖房が可能な断熱性能とういう基準となります。』

ではG3はどうかといいますと 一気に性能が上がりG2の倍くらいの断熱性能・施工が必要となるのがG3。

そもそもHEAT20・この断熱基準は「室温」と「エネルギー」のバランスを担保するために作られた基準です。

そしてG3まで断熱性を上げればそれ以上断熱性能を上げてもエネルギーコストは変わらない。

そんな結論を導き出したのが上のスライド。 一つの目標としてここまで上げたら理想やねっとG3を設定されたんですね。赤い放物線が水平になっていきますでしょ。

この表のとおり、30年というスパンで見るとHEAT20 G1が一番コスパがいいと計算されています。ただし、エネルギーコストが年に1%づつ上昇としか当時は見てなかったので今はG2がコスパがいいと再計算されています。

さて・・・

長々と書いてしまいましたがー

お伝えしたいことは、それぞれのご家族に応じたコスパのいい断熱方法を選んでいただければと。

予算が許せばもちろんG3が良い。

コスパがいいのはG2。

そんな感じでしょうか。