中古リノベ ローンを借りなくても購入できるけどローンを借りたほうがいい?

これから工事をさせていただくご家族からの質問です。

ローンを借りるか?現金で買うか?

 

ちょっと具体的に数字を入れてみましたので皆さんもご参考にどうぞ。

 

条件は以下の通りです。

 

草津市内で中古住宅を購入。

築30年程度のお住まいを2500万円程度かけて 長期優良住宅を取得予定です。

耐震等級1以上 できれば耐震等級3へ

断熱等級6.5 つまり 断熱等級6以上 7以下程度 を目指します。

 

中古住宅の購入金額は1700万 土地価格が1200万円 建物の評価は500万円とします。

改修工事が2500万ですから合計4200万円

 

年収は800万で奥様と1歳のお子さん 将来二人目のお子さんをご希望のご家族。

 

予算は4500万ほどあるので現金で支払うことも可能です。

その場合 家を建てた後の預貯金の残高は1000万。

生活にはそんなに困ることはありません。

 

さて そんな前提ですが今 住宅ローンを借りるか否か?迷っておられます。

まず ローン金利が安いこと。そしてローン減税があります。最長13年使えたりします。

長期優良住宅なので税金も安くなります。

 

現金で支払ったほうがいいのか?

または

全額ローンで13年間だけ利用し 現金はオールカントリー等などに投資した場合との比較を考えてみました。

13年後には全額返済するというシュミレーションです。

 

全額ローンを組む(4,200万円借入)

  • 利息総額(0.85%、5年目~1.50%(金利上昇アリ)35年組んで14年目):約570万円前後

  • 控除合計:▲約420万円

  • 実質利息負担:約150万円

  • 手元資金:4,200万円 − 頭金0 = すべて投資可能

▶ 投資運用を仮に**年利3.5%(控えめ想定)**で13年間複利運用した場合:

  • 4,200万円 → 約6270万円

  • 増加分:約2070万円 ただし税金がかかるので2割取られたしたら 約1800万円が手元にのこります。

※もちろん、リスクもありますが過去の歴史から見ると15年運用しておくと ほぼ利益がでるといわれています。

具体的にみると・・・

「オールカントリー(MSCI ACWI)」は、世界中の大型・中型株(約23カ国の先進国+27カ国の新興国)に分散投資。

  • 1988年設定以来の年平均リターン:約7〜8%(為替や期間で異なる)

  • 2008年リーマンショック:▲42% → 約2〜3年で回復

  • コロナショック:2020年▲30% → 数ヶ月で回復、その後最高値更新中です。

 

 

全額現金で支払う場合

  • 利息負担:0円

  • 控除なし(住宅ローン控除を受けられない)

  • 支払い後の手元資金:約1,000万円

  • 投資余力:1,000万円 → 投資したとしたら13年後に 約1490万円(年利3.5%) 税金2割引かれると392万円

  • 減税分もゼロ

約400万円ですが 物価上昇のリスクあります。。

これから我が国日本は平均2%の物価上昇を目指すので お金 【円】の価値は下がるんですね。

 

さて いかがでしょうか?

 

数字だけみると 断然 ローンを組んだほうがお得です。

 

一応 投資経験がある私だったら 迷わず住宅ローンですね。

 

ローンのシュミレーション です。

 

 

 

 

 

 

家づくりを天職に、この業界に入って30年以上たちました。

滋賀県栗東市六地蔵に築50年以上の民家を性能向上リノベ・ショールーム開設!

松尾設計室監修 床下と小屋裏エアコンを施工。C値は0.1以下を達成。

過去に担当した住まいが知事賞や建築士会長賞を受賞。

失敗しない住まい計画をアドバイス。

 

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