中古住宅と新築 将来の資産価値は?

私たちへ住まいの相談に来られる方はおおむね 勉強家。

勉強家といってもモチロン住まいについての知識のことです。

この数年 松尾設計室の動画から私たちを検索しこられる場合が多くなってきています。

 

そんな中 先日相談に来られた3人家族のお客様。

本当は松尾設計室が設計した床下エアコン 小屋裏エアコンが理想ですが予算的に厳しい。

よって 中古住宅をリノベして暮らそうか思案中。

 

面談しながらいろいろな中古物件を検索したら「これがよさそう」と2000万半ばの中古物件をチョイス。

スグに内覧の手配をして見に行ってきました。

 

さてさて

 

堅実なご意見をお持ちのお客様。

駅まで歩いていける距離の中古を買っておけば将来資産としてもいいのではないかと東海道沿線 歩20分程度の物件を探しておらるわけですが不動産を資産として見たとき 新築か中古リノベか?どちらが将来資産価値が残るのか?

ふと どちやろう??と感じたので自分なりに考えてみました。

 

具体的に20年後くらいを想定してみると。。。。。

 

比較するのは こちらの中古を購入し性能向上リノベした場合

オープン情報なのですが一応 隠しておきますが金額は。。。2500万円としておきます。

このお住まいを性能向上リノベする工事金額を1800万としましょうか。

合計 4300万円+購入諸経費120万くらい

総額合計 4420万円

 

 

比較するのは弊社の分譲地で新築した場合とします。

1690万で60坪。

 

 

この土地に 2階建ての高性能住まいを建てます。

 

 

28坪のGX志向型が狙える性能の物件

モチロン耐震等級3です。

 

新築価格は2500万円とすると 土地建物で4190万円

諸経費が300万として 約4500万の総額とします。

あと立地条件

中古住宅は 南草津まで1.3キロ 徒歩19分 成熟した静かな地域

新築は草津駅まで2.6キロ 歩いて36分 ほぼ倍ですね。

現実的には自転車になるかと思います。

 

20年後

中古住宅のほうは築50年を超えています。

維持管理費としては外壁・屋根の補修工事ですがソロソロ部材自体が限界なので屋根の吹き替えまたはカバー工法。

外壁についも 限界が近いかと思いますのでカバー工法または一旦外壁を解体してから新たに施工すると想定。

ちなみに屋根の吹き替えや外壁を解体して新施工する場合は新築当時の建築確認申請書と完了検査済書が必要。

もしなかったら、新たに建築確認申請(耐震 基礎の鉄筋があるか否か?の調査)が必要でまたコストがかかります。

概ね費用としては300万~と想定しておきましょうか。

 

新築住宅のほう築20年

新築時に選ぶ素材にもよりますが 塗装で済ますとして170万円くらいと想定。

 

どちらの家もキッチン お風呂 洗面などは新しくしているとして同等です。

 

建物の維持コストを含め

中古住宅は2100万くらい総額かかる。

新築は2670万ですね。

差額は570万ですが 築20年の家と築50年の家とで不動産価値からみると築50年の家は家の価値は0円。

新築は半額程度残っています。リノベしていても2045年に家を探している方からみるとやっぱり築50年は評価しづらいかと。

 

よって 中古住宅は0円ではないかと思うので500万として 新築は1000万以上の価値があると想定しておきましょう。

 

ほんと 概算ですが 建物の価値としては20年後 出資した金額は違いますけれど資産としたら新築の方が有利。。ですね。。

あとは新築は補助金が100万程度狙えるのでもっと有利になります。

 

 

では 将来の土地価格。

これは読めません。 駅まで19分の土地と倍の36分の土地

新築は不利です。

土地の大きさは 中古 30坪強 新築は倍の60坪。

 

ただ人口減だけは確実。

 

そこで人口統計を比較してみました。

 

中古物件の地域

現在が総人口1303人 

2045年は1203人

100人減 

 

新築物件の地域 栗東市川辺は。。。

現在 2537人

2045年は

2656人 

あれ? 増えているんですね。これは知りませんでした。

 

政府の統計では新築地域のほうが人口が増えています。

へぇー

 

あとは地価の公示価格 

毎年 国が地価を調べているんですが見てみましょう。

 

草津市矢橋の地価公示はまだデーターがないみたい。

㎡あたり11.9万円

 

近くの公示価格をみてみると。。。

草津市野路町で㎡14万円で徐々に価格は上がっています。

 

新築の地域

栗東市川辺はどでしょ。

 

㎡あたり5.4万円 

同じく 近年 どーんと土地値が上がっております。

 

モチロン 草津地域のほうが土地価格は高い

しかし 大きさを考えると こちらも資産価値としては同等??

 

さて いかがでしょう。

建物 新築のほうが資産価値がある。500万以上

中古の性能は上げるが新築には及ばない。

日当たりはどうでしょ?

快適性は? 

太陽光パネルを乗せると光熱費が計算に入ってくるのでもっと差が出そう。

耐震等級3 断熱等級6以上 証明書がある。

 

土地 草津のほうが資産価値があるが大きさが栗東は倍あるので同じ?

 

出資した総額 当初は500万以上の差がありますが 20年後は同じな感じがしますがどうお感じになれます?

 

もちろん駅までの利便性はかないません。

歩いて19分 かたや歩いてはほぼ無理で自転車で行く感じになります。

 

お時間があれば実際に朝と夜の通勤時間 歩いて19分 体感してみてはいかがでしょう。

駅から自宅までの雰囲気

夜はどう?

毎日歩けるか?実際に。

などなど

 

なんか 新築のほうがいいような・・・進めるために書いている感じがしてきましたが(苦笑)

 

我が嫁(滋賀県人歴約20年)に聞いたら そりゃ新築やろう と(笑)

 

まぁ ご参考にー

 

 

家づくりを天職に、この業界に入って30年以上たちました。

滋賀県栗東市六地蔵に築50年以上の民家を性能向上リノベ・ショールーム開設!

松尾設計室監修 床下と小屋裏エアコンを施工。C値は0.1以下を達成。

過去に担当した住まいが知事賞や建築士会長賞を受賞。

失敗しない住まい計画をアドバイス。

 

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