栗東市 最新と伝統がとけあう 長期優良住宅 新築工事⑪気密測定
こんにちは。現場監督見習いの えりです。
栗東市の、長期優良住宅 新築工事。
気密測定の様子をご報告します。
測定結果や気密測定の考え方についてはこちらの記事(社長ヨシモト記)をご覧いただくとして、
ここでは測定の様子をご紹介します。
まず、換気口を目張りしてふさぎます。
気密測定は、家の「不要な隙間」の面積を測るもの。
換気口は、換気計画に必要な穴なので、測定時にはふさいでおく必要があります。
「不要な隙間」が小さいほど、換気計画通りの換気ができて、
健康・快適な住まいと、エネルギーロスの削減、家の耐久性アップにつながります。
室内の空気を室外へ送り出し、室内外の圧力差や風量から、隙間の大きさを測ります。
今回の測定で、私たちが目指していたのは、C値0.5㎠/㎡。
C値(=隙間相当値)が小さいほど、隙間が小さい(=気密性が高い)ということです。
測定士さんは、正直なところ、この値を出すのは難しいだろうと思ったそうです。
というのも、断熱材がまだ半分ほどしか入っておらず、気密シートはまったく張れていません。
断熱材と気密シート(さらには、その後の石膏ボード)を施工すると隙間が減るので、
それらが未施工の状態では、芳しい結果は出にくいと思ったそうです。
しかし、その心配をよそに、結果はC値0.2㎠/㎡でした。
延べ床面積106㎡(実質延べ床面積145.67㎡)の2階建てのお家ですが、
そのなかに29㎠(5.4cm×5.4cm程度)の隙間しかないということです。
測定士さんにとっては驚きの結果でしたが、
このお家を設計した建築士さんと当社スタッフからすれば、狙い通りの結果です。
内部の施工はまだまだの状態ですが、これまでにおこなった気密施工が奏効したといえます。
▽基礎と土台の間の隙間をなくすパッキン
▽断熱材同士の間や、断熱材と土台や配管スリーブとの間には、ウレタンフォーム
▽耐力面材の隙間を埋めるパッキン
屋根も、垂木→野地板→垂木→野地板と二重に施工して、
はじめの野地板の隙間に気密テープを貼り、そこで気密をとりました。
家全体を気密の層で覆うことができたので、隙間が極めて小さくなったということです。
なお、今回のように、工事の途中でおこなう中間気密測定は、
結果を踏まえて施工を手直しできるのがよいところです。
お家を建てる方は、建築会社さんに、「中間気密測定」をお願いしてみてください。