米原市 宿場町 古民家改修 報告03-昔の工法に+α
こんにちは。現場監督見習いの えりです。
米原市 柏原の古民家改修。
柱はどんなふうに立っているか。
最近の工法では、基礎コンクリートの上に土台を据えて、その上に柱を立てます。
しかし、このお家では、石の上に柱が立っているというもの。
昔の家は、解体してみるとこういう建て方になっていることがあるのですが、
実は最近の家でも、「石の上に柱」を採用していることがあります。
石場建て(いしばだて)というそうです。
地震に弱いのではないか?と思われるかもしれませんが、
地盤―石―柱が緊結されていないがゆえ、
多少の揺れには耐えやすいといえます。
ただ、柱がそれぞれ別の方向へ逸れてしまうと倒壊する恐れがあるので、
今回の改修で、柱同士をつないでいきます。
柱にも、つなぎの材料にも、加工を施してはめ込むのです。
昔の工法のいい部分を残し、+αでより安心な家に。
昔と今の知恵の掛け合わせです。