久しぶりの講師
昨日、不動産協会開催の初任者研修で講師をしてきました。
私の担当講義は契約についてです。
契約書とは一体何か・・。
何故作成する必要があるのか・・。
そして各条文の内容にはどういう意味があるのか・・。
・・をわかりやすく説明する必要がありました。
多くの方が意外と思われるでしょうが、契約は口頭でも成立するものなのです。
これを「諾成(だくせい)契約」と言います。
例えばAさんの所有するティーカップをBさんが1000円で買いたいといい、Aさんはこれを承諾する。
これで契約成立です。
Bさんは今は手持ちがなく、翌日代金を持ってこられて、ティカップを受け取った。
これで引き渡しです。
私たちの業界で言う「所有権移転」です。
このような場合の取引でトラブルが起きることはまずないと思いますが、不動産や建物は高額であり、未完成物件も多く、複雑な要素が数多く絡んできます。
そこで書面による契約書を交付します。
これによって、「言った」「言わない」のトラブルを防ぐことができます。
つまり お客様も業者も双方が守られるということです。
この場合の契約は記名押印をもって成立しますが、お客様の意思決定は契約よりももっと以前に担当者との間ですでに固まっているものです。
久しぶりの講師のおかげで、10時間以上勉強させていただきました。
実務ができることと、人にわかりやすく説明することとは又勝手が違うものですね。
伊藤