栗東市 最新と伝統がとけあう 長期優良住宅 新築工事⑤防蟻1
こんにちは。現場監督見習いの えりです。
栗東市の、長期優良住宅 新築工事。
前回は基礎工事の報告でした。
基礎の上に土台を据えますが、
その前におこなったのが、防蟻(ぼうぎ)です。
防蟻とは、シロアリ被害を防止する措置のことです。
木を食べるシロアリの侵入を防ぐことは、家の劣化対策に直結します。
使用したのは、添加物を一切含まないホウ酸水溶液。
ホウ酸は、原子番号5のホウ素が、水素や酸素などと結びついた化合物です。
水は蒸発しますが、ホウ素は木にとどまり、
半永久的に効果を発揮。(雨などで流されないかぎり)
一方、農薬系の防蟻剤は蒸発するので、効果は一時的です。
また、蒸発するということは空気を汚してしまうので、ヒトへの影響も心配されます。
ホウ素は、野菜や温泉成分にも含まれ、目薬にも使用される安全な物質でありながら、
シロアリやゴキブリ(※シロアリはゴキブリの仲間)には厳しく作用するため、
防蟻にはホウ酸水溶液を使うのが、当社の方針です。
今回防蟻したのは、土台、大引(おおびき)という床の下地、剛床(ごうゆか)でした。
土台を据え、大引を入れて剛床を張ってから防蟻することも可能です。
しかし、それでは材料同士が接して散布できない箇所ができてしまうので、
あえてこのタイミングで、材料の全面に防蟻をおこないました。
なお、防蟻の対象は、家の構造材にあたる木質系の材料すべてです。
今回で終了ではありませんので、その都度ご紹介していきます。