「鍵をもらう前」が勝負。家づくりのゴールを後悔にしないための確認術
こんにちは。いえのたね(ベストハウスネクスト)の吉本智です。
待ちに待ったマイホームの完成。いよいよ「引き渡し」となれば、誰もが胸を高鳴らせ、一刻も早く新しい生活を始めたくなるものです。
しかし、ここで一度だけ、冷静に立ち止まっていただきたいのです。
なぜなら、「引き渡し」という印鑑を押した瞬間から、その建物の管理責任はあなたに移るからです。
今日は、私が過去に経験した「すっきりしない引き渡し」の事例をあえて共有し、お互いのために守るべきルールについてお話しします。
1. 【実例】「自分たちで掃除します」という善意が招いた落とし穴
以前、こんな事例がありました。 少しでも建築費用を抑えたいというご希望から、プロのハウスクリーニングを入れず、「自分たち家族で掃除をするので、その分を減額してほしい」というお申し出をいただいた時のことです。
私たちは、工事中の床や建具を傷から守るため、最後の日までしっかりと「養生(保護シート)」をしています。
実は、この養生がある状態では、小さな傷は見つけにくいものです。
「養生を剥がした後に傷が見つかっても、判断が難しくなりますよ」というリスクは事前にお伝えしていましたが、ご家族は熱心に掃除をされました。
しかし、その後ご自身で引越しを済ませ、家具がすべて入ったタイミングで連絡が届きました。
「あっちこっちに傷があるんだけど……」
私たちとしては、それが工事中に付いたものか、あるいは掃除中や引越し作業中に付いたものか、もはや判断のしようがありません。
最終的には私たちの責任として補修をさせていただきましたが、お互いにどこか「すっきりしない」ままの引き渡しとなってしまいました。
2. 「期限は引き渡し前」が鉄則な理由
家づくりは、お互いの信頼関係で成り立つものです。
だからこそ、「指摘した項目は、すべて引き渡し前までに直してもらう」ことを徹底してください。
入居して生活が始まってから職人が出入りするのは、住まい手にとって大きなストレスです。
また、家具が入ってしまうと、補修作業そのものが困難になるケースも少なくありません。
かつてコロナ禍で設備の納品が遅れた際、「設備が入る前に引き渡す」「仮の設備を付けて後で交換する」といった特例が横行しました。
しかし、これも本来は避けるべきことです。
- 「交換の時に水漏れしたら?」
- 「後回しにされてそのままになったら?」
そんな不安を抱えたまま暮らすのは、私たちが目指す「健やかな住まい」ではありません。
3. 数値と事実で、納得のゴールを
私は「目に見えない性能こそが資産価値を守ると考えていますが「見える」傷の確認も注意が必要です。
- 明るい時間帯に、養生がすべて剥がされた状態で確認する。
- 設備がすべて正常に動くか、実際に作動させてみる。
- 納得がいかない点は、その場でリスト化し、補修完了を確認してから鍵を受け取る。
滋賀の地で長くお付き合いさせていただくパートナーとして、100%は難しいですが「できるだけいい」で家というバトンを渡せればいいですね。
結論:最高の「三方よし」を目指して
「いえのたね」が大切にしているのは、建てた後もずっと続く良好な関係です。
引き渡しの時に「あそこが直っていない」「これ、いつ直るの?」という不信感があっては、せっかくの新しい門出が台無しです。
困った時は、第三者機関(住まいるダイヤルなど)に相談するのも一つの手ですが、まずは私たちとじっくり対話をしましょう。
土地選びから施工まで一貫してサポートするからこそ、最後まで「誠実」でありたい。
滋賀の風景に馴染む美しい住まいを、最高の状態でお届けするために。 私たちは今日も、現場の隅々まで目を光らせています。

