家の中心にトイレがある


家の「中心にトイレ」は風水的にどうか?というご質問を頂きました。

一応 種市勝覺さんから教えていただき 風水鑑定の資格を頂いている私。 

目に見えない世界が大好きなんです。

さて

家の中心に階段があるとダメ とか 中心にトイレはダメとかたまにご質問いただきます。

私なりの見解ですがよかったらご参考に。

風水的には中心にトイレがあるというのは望ましくない配置とされています。理由は、家の中心は全方位に影響する「健康・バランスの要」で、できるだけ空けておくのが基本。中心はすべてのエリアに接するため、トイレだったら水が「漏れる/流れ出る」という機能を持つ便器があると、各運気の“気抜け”を招くという考え方なんですね。

それと昔の便所は不衛生・臭気・湿気の象徴で、加えて排水=富や気が流出する象意、と理解されてきました。今は全然衛生的ですが 実務系の解説でも「家の中央の浴室・トイレは不衛生感・湿気・臭気・採光不足になりやすい」という風に言われています。

では 実際になにか実害があったのか?実例が報告されているのか?と言われると学術的な因果の実証はほぼありません。あるのは鑑定士さんやコンサル事例の逸話で、中心トイレの家族に「倦怠感や風邪が続いた」といったケースが紹介され、その場合は内装や置物で「気」調整し改善したとする記事があります(あくまで体験談

建築的 実務的 風水以外のでは 中央配置は窓が取りにくく、自然換気・採光が不足しやすい→臭気・湿気・カビ対策が難度上がるんですね。

しかし、日本の住宅は24時間換気設備の設置が義務化(2003年改正)され、窓なしでも換気は可能ですし、窓がなくても照明で十分対応ができます。 逆に窓は要らない(窓の金額と清掃手入れの手間)派が多くなってきました。

さて 家の中心判定ですが流派で違っていたりします。土地全体の中心という考えもあります。建物の「重心」という考え方もありますね。

私が教えてもらったのは「張り欠けを整理した仮の矩形を描き、その対角線交点や、重心法で求めます」

たとえばこんな図面があったとしたら中心は赤い丸の所。

水色の場所がトイレだったりしますので重心からは外れています。

それでも気になる方は、トイレの壁厚増で遮音や防臭・配管縦配を確保し、換気扇の換気量・排気経路を無駄なく設計します。

まとめると、、、風水では 「中心は家の心臓部」とされ、トイレ等の水場は避けるのが一般的です(中心は空ける・重たい設備を置かない)。しかし実例は主に体験談レベル**で科学的な因果は示されてはおりません。

どうしても気になる方は「気の流れ」は鏡・色・素材・照明などで調整しつつ、換気・乾燥・清掃性を徹底して暮らしの快適さを優先されることが重要かなっと感じます。

すべてのモノコトには陰と陽 光と影があります。風水もその考えの一つ。

私たちとしては風水の視点を取り入れつつも「換気・採光・湿気・動線」など設計の実務的要素を重視し、風水=補助的視点と位置づけてご提案していければなぁーと思っています。

もちろん 徹底的に気にされる方はしっかりと鑑定してみますよ。

家づくりを天職に、この業界に入って30年以上たちました。

滋賀県栗東市六地蔵に築50年以上の民家を性能向上リノベ・ショールーム開設!

松尾設計室監修 床下と小屋裏エアコンを施工。C値は0.1以下を達成。

過去に担当した住まいが知事賞や建築士会長賞を受賞。

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