「目に見えない“空気”をデザインする家づくり」

~赤ちゃんと家族の健康を守るために~

「水は選んで買うことができます。食べ物も、産地や育て方を選べます。でも空気は、そうはいきません。」
東京工業大学の鍵直樹准教授はこう語ります。
確かに、ペットボトルの水やオーガニック野菜は自分の意思で選べますが、空気だけは“その空間で吸うしかない”のが現実です。

1日に取得する水は2~3リットル つまり3㎏くらい。しかし空気は13㎏/日と言われています。
だからこそ、自分たちで「良い空気」をつくる努力が必要なのです。


🏡 家の素材が空気をつくる

昔の家は、畳やしっくい壁など、自然素材でできていました。
ところが今の住宅は、合板フローリングやビニールクロスが主流。これらに使われる接着剤や塗料からは、ごくわずかですが化学物質(VOC)が発生していましたがシックハウスの問題からかなりおさえられるようになりました。
しかし、化学物質過敏症の方にとってはもちろん、赤ちゃんや小さな子どもにとってはまだ未知の部分があるのも事実。

特に新築では、建材からの揮発が多い時期。
だからこそ、無垢の木、しっくい、紙クロスなどの自然素材を使うことで、室内空気を優しく保つことができます。


💨 換気と湿度のバランスがカギ

良い空気環境のもう一つのポイントは「換気」と「湿度管理」です。
今の住宅は高気密・高断熱化が進み、省エネ性能は上がりましたが、換気計画がより大切になってきました。

湿度が高すぎるとカビが発生し、カビの胞子が空気中に舞います。
逆に乾燥しすぎるとウイルスが浮遊しやすくなります。
理想は湿度40~60%
24時間換気システムを適切に運転させ、調理や入浴時にはしっかり換気を行うことで、快適で安全な空気環境を保つことができます。


🌱 「見えない空気」を“見える化”する

最近では安価な、温湿度やCO₂濃度を測定できる家電やアプリも増えています。
数字で空気の状態を確認できると、「今日は湿度が高いから換気しよう」「CO₂が上がってきたから窓を開けよう」といった行動が自然と身につきます。

見えないものを見える化すること。
それが、家族の健康を守る第一歩です。


👶 これから生まれてくる赤ちゃんのために

今回ご相談いただいたご家族のように、
「お母さまが化学物質過敏症で」「第一子を迎える」――。
そんなご家庭にとって、空気環境は何より大切なテーマです。

ご夫婦はそれほど気にされていなくても、お母さまの感覚はとても理にかなっています。
赤ちゃんの肺はまだ未発達。
成長期の子どもは大人の2倍の空気を吸うと言われます。
だからこそ、**“空気までデザインする家づくり”**が、未来の健康を育む基盤になります。


🌾 いえのたねが考える「自然素材×空気環境」

私たちは「自然素材でつくる家=見た目の優しさ」だけではなく、
室内の空気までやさしい家づくりを目指しています。

・無垢材・しっくい・紙などの自然素材を厳選
・接着剤や塗料も低VOC・F☆☆☆☆等級を使用し、気にある方は施工前に5感で感じてもらう工夫をします。
・室内空気が澱まないように換気計画・湿度コントロールも設計段階から検討

家族が深呼吸したくなるような空気を、建物そのものから生み出す。
それが私たちの考える「本当の自然素材の家」です。


🌤 まとめ:空気を選ぶ時代へ

これからの家づくりは、
「どんな間取りにするか」だけでなく、
「どんな空気の中で生きるか」も選んでみてくださいね

家づくりを天職に、この業界に入って30年以上たちました。

滋賀県栗東市六地蔵に築50年以上の民家を性能向上リノベ・ショールーム開設!

松尾設計室監修 床下と小屋裏エアコンを施工。C値は0.1以下を達成。

過去に担当した住まいが知事賞や建築士会長賞を受賞。

失敗しない住まい計画をアドバイス。

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