熊本の地震に学ぶ「滋賀は安全」?|防災士が伝える「倒れない家」の絶対条件(耐震等級3・許容応力度計算・地盤)
滋賀県栗東市六地蔵で「いえのたね」を運営するベストハウスネクストの吉本です。
熊本で大きな地震が発生しました。テレビに映し出される痛ましい光景を見て、ビックリされたことかと思います。私も先日 熊本城の復興を取り上げたブラタモリを見ていて所だったので本当に驚きました。あの積みなおした 石垣どうなったんだろう。。。
さて普段「滋賀県は大きな災害が少なくて比較的安全やね」とお話しされているお客様でも、こうした悲惨なニュースを目にすると、「うちの家は本当に大丈夫だろうか……」「これから建てるお家、地震に耐えられるかな」と、急に不安になられてご相談に来られるケースが一気に増えます。
防災士さんがいつもお話されること 結論からいいますと。。。。
防災対策において、一番はじめにやるべきことは「お水や備蓄食料を買うこと」でも「非常用リュックを用意すること」ではなく、 命を守る防災の9割は、「潰れない家を選ぶこと(建てること)」と「揺れても家が沈まない地盤」で決まります。
どれだけ乾パンや非常用トイレ、避難リュックを用意していても、地震の揺れで家が瞬時に潰れてしまったり、タンスの下敷きになって即死してしまっては、せっかくの防災グッズも一切使うことができません。
今回は、防災アドバイザーの知見や熊本の地震の教訓も踏まえながら、滋賀で後悔しない「本当に命を守る住まいづくり」についてお話しします。
1. 「滋賀県は地震が少ないから安心」という最大の誤解
「うちの地域は過去100年、大きな地震が来ていないから大丈夫」
そう思われている方がいらっしゃったら、今すぐその認識を改めていただく必要があります。
地球の歴史や自然現象のサイクルから見れば、人間の100年なんてほんの一瞬。地震は100年単位ではなく、数百〜数千年というスパンで発生するため、「過去100年揺れていない」ことは将来の安全を証明する根拠には一切ならないのです。
日本列島に住んでいる以上、北海道から沖縄まで、いつどこで直下型の巨大地震が起きてもおかしくありません。
台風や洪水、土砂災害などの水害は「ハザードマップを見て危険な場所(川の近くや崖の近く)を避けて住む」ことで回避できますが、地震の揺れだけは日本中どこにいても避けることができません。
だからこそ、家そのものをどこまでも頑丈にしておくことが、唯一にして最大の防御策になるのです。
2.2016年の 熊本地震が教えてくれた「新耐震基準でも倒壊する」というショック
家づくりにおいて重要な事実があります。
それは、「国の最低基準(新耐震基準や2000年基準)を満たしているだけでは、大地震に耐えられない可能性がある」ということです。
2016年に発生した熊本地震では、2日間の間に「震度7」の激しい揺れが2回、さらに「震度6強」が2回という、前代未聞の連続した激震に見舞われました。 その際、国が定める建築基準法(いわゆる新耐震基準)をクリアしていたお家であっても、1回目の揺れには耐えられたものの、2回目・3回目の連続する激震に耐えきれず、結果として潰れてしまった例がありました。
国の耐震基準(耐震等級1)は、あくまで「1回目の大揺れで家を全壊させず、住人が逃げる時間を稼ぐこと」を目的に作られた最低限の基準に過ぎません。
一度の揺れで傾き、住めなくなってしまっては、その後の避難生活や再建でご家族が路頭に迷うことになります。
3. 最強の防災は「許容応力度計算による耐震等級3」
では、何度も襲い来る大地震に耐え、その後もそのまま我が家で暮らし続けるためにはどうすれば良いのでしょうか?
答えは、「耐震等級3(耐震等級1の1.5倍の強度)」でお家を建てることです。 実際、熊本地震の際にも、耐震等級3で建てられたお家は倒壊ゼロで、ほぼそのまま生活を継続することができました。
そして、ここからが非常に重要なチェックポイントです。
住宅会社に話を聞くときは、単に「耐震等級3ですか?」と聞くのではなく、こう質問してください。
「許容応力度計算(きょようおうりょくどけいさん)を行った上での、耐震等級3ですか?」
実は、木造住宅の「耐震等級3」には、計算のやり方がいくつか存在します。簡易的な計算(壁量計算など)で出された自称「耐震等級3相当」ではなく、柱やビーム一本一本にかかる力を精密にチェックする「許容応力度計算(構造計算)」を全棟で実施している会社を選ぶことが、何よりの安全保障になります。
4. 建物と同じくらい重要な「地盤」の見極め
どれだけ建物本体を「耐震等級3」で頑丈に作っても、建っている足元の地盤が軟弱であれば、地震の揺れが増幅されて大きく揺れたり、液状化を起こして家全体が斜めに沈んでしまったり(不動沈下)します。
家が斜めに傾いてしまうと、建物自体は壊れていなくても、めまいや体調不良を起こしてまともに暮らせなくなってしまいます。
家を建てる土地を選ぶ際は、インターネットで無料公開されている「地盤サポートマップ」 などで地域の地盤傾向を事前に確認し、土地を購入・施工する際には必ず専門的な地盤調査を行って、必要であればしっかりと地盤改良工事(地盤補強)を行うことが必須です。
「地盤をしっかり固め、許容応力度計算による耐震等級3で建て、家具を固定する」。
この3つが揃って初めて、本当に「地震に強い家」が完成します。
まとめ:よくある質問(Q&A)
滋賀で地震に強い家づくりや防災対策をご検討中の方へ、重要なポイントをQ&A形式でまとめました。
Q1. 滋賀県は地震が少ないと言われていますが、耐震性能にお金をかける必要はありますか?
A. 絶対に必要です。過去100年大きな地震がなかった地域でも、数百年単位で見れば必ず大地震のリスクは存在します。揺れ自体はどこにいても避けられないため、建物を「耐震等級3」にしておくことが唯一の防災対策になります。
Q2. 建築基準法を守って建てる「新耐震基準」の家なら、大きな地震が来ても大丈夫ですか?
A. 国の最低基準(耐震等級1)は「1回目の揺れで逃げる時間を稼ぐ」ための基準です。熊本の地震のように震度6〜7の揺れが何度も連続して襲ってきた場合、1回目で耐えても2回目で倒壊するリスクがあります。繰り返し襲う余震にも耐え続けるには「許容応力度計算による耐震等級3」が必須です。
- 「自分たちが検討している土地の地盤や災害リスクを知りたい」
- 「万が一の大地震でも我が家が避難所になるような、頑丈で温かい家を建てたい」
そう思われた方は、いつでも栗東市六地蔵の「いえのたね」へお越しください。目先のお洒落さだけでなく、ご家族の命と将来の暮らしを徹底的に守る「根拠ある強い家づくり」をお手伝いさせていただきます。

