「材料がない」は本当?ナフサ供給の真実と、私たちは加担したくない理由。

こんにちは。栗東市六地蔵の「いえのたね」こと、ベストハウスネクストの吉本です。

現在、中東情勢の影響でここ滋賀県でも

  • 「断熱材が届かない」
  • 「ルーフィング(屋根の下葺き材)が欠品している」
  • 「塩ビ管が入らない」

といった不安な声が、家づくりを検討されている皆様の間でも広がっています。

ネットを見れば「6月以降は工事が止まる」といった過激な言葉も並びますが、一方で政府は「ナフサ(石油製品の原料)は足りている」と発表しています。

この「現場の悲鳴」と「政府の発表」のギャップはなぜ生まれるのか?
工務店仲間とお話していることでなんとなくプチパニックになっている現状が見えてきました。


1. 「原料は足りている」のに「モノがない」不思議

政府の調査によると、年内の消費量をまかなうだけのナフサの調達は完了しています。
それなのに、なぜ現場ではタイベック(透湿防水シート)や養生シートが足りなくなるのでしょうか。

理由は簡単です。
「みんなが少しずつ余計に確保しようとしているから」

困ったもんです。
昨年同様着工数は増えてないしもしかしたら減っているのに、、、、です。

2. 数字で見る「パニック購買」のメカニズム

日本には約5万社の工務店やリフォーム会社があると言われています。
もし、すべての会社が「将来が不安だから、念のため在庫を3割増やそう」と考えたらどうなるでしょうか。

  • 通常時: 100の注文
  • 不安な時: 130の注文(5万社が3割増しで発注)

これだけで、メーカーや商社のキャパシティは一気にオーバーします。
さらに、早く納入してほしいがために、複数の問屋に同じ注文を出す「重複発注」をする会社が出てくると、発注数量は実需をはるかに超え、天文学的な数字に膨れ上がります。

これが、今起きている「欠品」の正体だったりします。
つまり、物理的な原料不足というより、「不安の連鎖による物流の目詰まり」なのです。

3. メーカーが「増産」できない理由

注文が1.5倍に増えているなら、工場をフル稼働させて増産すればいいと思うかもしれません。
しかし、メーカー側は冷静です。

「この注文の3割は『とりあえず確保』の仮注文。
今、莫大な投資をして生産設備を増やしても、数ヶ月後にパニックが収まれば注文は激減する……」
これ 実は過去に合ったんですね。
そう、ウッドショックの時に同じようなことが起こり最後には合板が余っているという状態がありました。

メーカーが将来の反動を恐れて増産を控えるため、結果として「モノが届かない」状態が続いてしまう。
これが、現在の住宅業界が陥っているジレンマです。

4. 私たちは冷静な判断で、状況を見てます。

4月の初旬に一時的にナフサの輸入が滞ったのは事実ですが、現在は原料が急速に現場へ納入され始めています。
備蓄も思ったほど減っていません。

私たち「いえのたね」がとるべき態度は明確です。
過度な仮発注やパニック購買には加担せず、政府の要請通り「適切な発注」を行い、物流を健全に保つこと。

  • 1次情報を信じる: ネットの噂ではなく、政府やメーカーの公式発表に基づいた工程を組みます。
  • 計画的な段取り: 直前になって慌てるのではなく、少し先の現場状況を読み、確実に資材を確保するようにします。

最後に

「材料がないから、今のうちに契約しないと損ですよ」 そんな風に不安を煽って契約を急がせるのは、本来の家づくりの姿ではありません。

インフレや情勢不安という荒波の中でも、私たちは滋賀の地域工務店として、冷静に、そして正直に、皆様の家づくりをサポートし続けます。

しばらくは我慢の時期が続くかもしれませんが、モノの動きは必ず正常化します。
不安な情報に惑わされそうになったら、いつでもご相談ください。

カテゴリ具体的な状況(2026/04/16時点)今後の見通し・注意点
トイレ受注状況により通常より納期を要する場合あり。過度な在庫注文は出荷制限の対象。
システムバス4/14以降の新規受注分より納期未定。5月以降は出荷量が大きく落ち込む見込み。
水栓金具出荷制限の対象となる可能性あり。今後の情勢により価格調整の可能性。
キッチン・洗面4/15より新規受注分に対して上限設定あり。部材(樹脂パーツ等)の調達遅延が影響。

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