京大名誉教授が鳴らす警鐘。南海トラフと内陸地震、滋賀を守る「断熱・耐震・備蓄」のリアル。
こんにちは。栗東の「いえのたね」こと、ベストハウスネクストの吉本智です。
今日は、少し厳しい、けれど避けては通れない未来の話をします。
京都大学名誉教授の鎌田浩毅先生をご存知でしょうか。
地球科学の権威であり、防災の啓発活動でも知られる先生です。
鎌田教授は、科学的なデータに基づき「2030年代に南海トラフ巨大地震が100%の確率で発生する」と断言されています。
「あと10年ほど先の話か」と思うかもしれません。
しかし、自然災害に「待った」はありません。
ここ滋賀県も、決して他人事ではないのです。
滋賀県を襲う「ダブルの恐怖」
滋賀県において警戒すべきは、南海トラフだけではありません。
鎌田教授が指摘するように、巨大地震の前後は日本列島の地殻が不安定になり、内陸部での直下型地震も誘発されやすくなります。
滋賀には、琵琶湖西岸断層帯をはじめとする活断層がいくつも走っています。
もし巨大地震が発生すれば、県内でも最大震度6強から7の揺れが予想される地域があります。
鎌田教授の言葉を借りれば、私たちは今「大地動乱の時代」を生きているのです。
今からできること(1):まずは「耐震診断」で家の健康状態を知る
巨大地震が「100%来る」と分かっているなら、最優先事項は「家を凶器にしないこと」です。
その第一歩として、私はすべての皆さんに「耐震診断」を強くおすすめします。
- 「うちは昭和57年以降の建物だから大丈夫」
- 「ハウスメーカーで建てたから安心」
そう思っている方にこそ、一度プロの目でチェックを受けてほしいのです。
特に、築30年を超えてくるお住まいでは、経年変化による構造材の乾燥や、過去の小さな地震の積み重ねで、本来の強度が発揮できない状態になっているケースが多々あります。
人間でいう「人間ドック」と同じです。
まずは今の家が、震度6強の揺れに耐えられるのか、どこが弱点なのかを数値で把握する。
そこからしか、本当の安心は始まりません。
私たちの「断熱リカバリー」も、この耐震診断の結果を元に、構造の補強とセットで計画を立てていきます。
今からできること(2):「エネルギーの自立」と「備蓄」
鎌田教授の記事や動画で一貫して語られているのは、「自分の命は自分で守る(自助)」の重要性です。
行政の助けが来るまでの数日間を、いかに生き延びるか。
ここで重要になるのが「備蓄」です。
食料や水はもちろんですが、私が工務店目線でいうと「エネルギーの自立」です。薪ストーブなんかも超お勧め。
震災後の避難生活で命を奪うのは、揺れだけではありません。
「寒さ」です。
停電し、ガスが止まった真冬の夜、家が冷え切ってしまえば低体温症のリスクが高まります。
- 断熱の備え: 「断熱リカバリー」を施した家は、暖房がなくても室温の低下を最小限に抑え、家族の体力を守ります。
- カセットコンロと燃料: 温かい食事を一杯摂れるだけで、人間の精神状態は劇的に安定します。
- 簡易トイレ: 意外と見落としがちですが、水洗が止まった時のトイレ対策は、衛生面からも最優先の備蓄品です。
「正しく恐れ、賢く備える」
鎌田教授は「正しく恐れること」の大切さを説いています。
パニックになるのではなく、科学的な予測を事実として受け入れ、淡々と準備を進める。
4月から大津で始まる断熱・耐震のリカバリー工事も、まさにこの「2030年代」を見据えた備えの一つです。
家を直すということは、単におしゃれにすることではありません。
家族の命を繋ぐ「シェルター」としての機能を回復させることなのです。
最後に
南三陸や熊本そして能登での経験からも痛感しましたが、災害が起きてからでは遅すぎます。
「あの時やっておけばよかった」という後悔を、滋賀の地で一人も出してほしくない。
2030年代まで、あと数年。
まずは耐震診断から始めませんか? そして、家族で「もしも」の時の備蓄について話し合ってみてください。
「いえのたね」は、あなたの家が家族を守る砦となるよう、サポートしていきます。

