ご質問! ガルバの屋根は暑くて音もするの?

これから新築される20代のご夫婦から。屋根材の違いによる温度と音等 快適性の違いについてご質問がありました。 

家の屋根は、見た目だけでなく「熱」や「音」の影響を大きく受ける部分ですよね。特に夏の暑さ対策や冬の結露防止を考える上で、屋根材の特徴を知ることはとても大切なのです。ここでは、ガルバリウム鋼板・スレート・瓦の3種類を比較してみましょう~

まず表面温度ですが、ある調査では瓦が約84℃、スレートが約83℃、ガルバリウムが約82℃と大きな差はありません。ただしガルバリウムは金属のため熱を伝えやすく、断熱や通気が不十分だと屋根裏温度が上がりやすくなります。反対に瓦は厚みがあるため熱を蓄えやすく、表面温度は上がりにくいものの、一度温まると冷めにくい特徴があります。スレートはその中間的な性質です。

また画像のように瓦には空気層があるので断熱性もあるんですね。瓦は。

次に音の面では、ガルバリウムは金属特有の「雨音」が響きやすいのですが、断熱材を入れるのでそれほど心配することはありません。瓦やスレートは素材の厚みがある分、音を吸収しやすく比較的静かです。

また結露に関しては、ガルバリウムは外気温の影響を受けやすく、屋根裏で結露が発生しやすい傾向があります。瓦やスレートは温度変化が緩やかで、結露しにくいと言われています。ただし、どの屋根材でも断熱材や通気層をしっかり確保すれば安心です。

総合的に見ると、ガルバリウムは軽量で施工がしやすく、メンテナンス性にも優れています。瓦は耐久性と重厚感があり、スレートはコストもソコソコですが最近はあまりローコスト住宅以外に見かけなくなってきました。それぞれの特徴を理解し、住まいの断熱・通気設計と合わせて選ぶことで、より快適で長持ちする家づくりが実現できます。

築 15年程たったガルバの屋根の状態です。まだまだ大丈夫。

家づくりを天職に、この業界に入って30年以上たちました。

滋賀県栗東市六地蔵に築50年以上の民家を性能向上リノベ・ショールーム開設!

松尾設計室監修 床下と小屋裏エアコンを施工。C値は0.1以下を達成。

過去に担当した住まいが知事賞や建築士会長賞を受賞。

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