滋賀県の空き家・空き家はなぜ昭和40年1965年以降の木造が多いんだろう???

問題になっている空き家。

相続で私も大きな空き家を何とか売りさばいたのですが ずっと頭の隅にあったこと。

それは。。。

 

築40~50年くらいの木造住宅の空き家率が高い。ということ。

先日、故意にしている国会議員さんと話していて あっ と気づいたこと調べてみたら・・・ 

そういうことかぁ~とわかったのでぜひご覧いただければと思います。



まず 昭和40年代(1965〜1974年)に木造住宅が多く建てられた背景には、戦後の農地解放(農地改革)との間接的なつながりがありました。
その因果関係を整理します。



〇 昭和40年代に木造住宅が多く建てられた主な背景

1) 農地改革で「自作農」として定住化 → 家を建てる動機になりました。
• 戦後の農地解放(1947年〜)で、小作人は土地を得て「自分の農地を持つ自作農」に転換しました。
• 農地とともに、その土地に根を下ろして生活する意識が強くなり、持ち家建築の意欲が高まりました。
• 自分の土地に、自分の家を建てるという「定住型農村生活」が定着したのが昭和30〜40年代です。



2)昭和40年代=農村部の高度経済成長と住宅建築ブーム
• 1960年代後半は農家所得も増え、地方でも現金収入が安定しはじめた時期。
• 農地を持ちながらも、都市部への出稼ぎ・兼業農家が増加 → 家を建てる資金力が上がる。
• 加えて、「住宅金融公庫」など公的な住宅ローンの整備により、地方でも住宅建築がしやすくなった。



3)木造住宅=農村の自力建築文化+コストの低さ
• 昭和40年代の地方では、大工による在来工法の木造住宅が主流。
• 木材の調達がしやすく、地元の森林資源を使って地域の職人が建てることが多かった。
• 工業化住宅(プレハブや鉄骨)が都市部に普及する中、農村では木造が圧倒的に多かった。



4) 農地整理や宅地造成による宅地化の進行
• 農地解放後、農地が住宅地に転用されやすくなった。
• 市街化区域との境界では、農地が「宅地」に転用され、農家が敷地内に新築する事例が増加。
• 自宅の周りに農地を残しながら、母屋・離れ・納屋などを整備していくスタイルが多かった。



〇〇 因果関係まとめ

時期 ・出来事・ 関係
1947年〜 農地改革 小作人 → 自作農。土地所有者として定住へ
1950〜60年代 地方農村のインフラ整備 生活安定、定住意識の向上
昭和40年代 所得上昇・住宅政策・材木供給 木造住宅建築ラッシュ
以降 住宅の老朽化と空き家問題へ 現在の課題の背景に




これが今の空き家問題に。。。。。
• この時期に建てられた木造住宅(築50〜60年)が、今では空き家・老朽住宅として課題化しています。
• 多くは広い敷地にあり、建物も大きく断熱や耐震改修するにはかなりの予算が必要になります。
• 中には空き家再生や移住促進で、こうした昭和40年代築の木造住宅が再評価されつつあります。

 

いかがでしょうか?

つまりこれもまた「国策の失敗」とはいいませんが何らかの規制をするべきだったと思うのです。

皆さんはどうのように感じられますでしょうか??

 

 

家づくりを天職に、この業界に入って30年以上たちました。

滋賀県栗東市六地蔵に築50年以上の民家を性能向上リノベ・ショールーム開設!

松尾設計室監修 床下と小屋裏エアコンを施工。C値は0.1以下を達成。

過去に担当した住まいが知事賞や建築士会長賞を受賞。

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