夏を旨とすべし
吉田兼好さんの有名な一説
家の作りやうは、夏をむねとすべし*。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり。
深き水は、涼しげなし。浅くて流れたる、遥かに涼し。細かなる物を見るに、遣戸は、蔀の間よりも明し*。天井の高きは、冬寒く、燈暗し。造作は、用なき所を作りたる*、見るも面白く、万の用にも立ちてよしとぞ、人の定め合ひ侍りし
住いは 夏を考えて作ろうね。
冬はどこでも住めるけど 暑い家は耐え難いし。
680年前に先人は、こんなこと言っておられます。
エアコン等の冷房がない しかし 薪や炭など暖房エネルギーは取れる。
そんな時代にお話し。
そんな現在 数年前から 「冬を旨とすべし」と住まいづくりは大きく舵を取りってます。
モチロン 夏の対策も大切なのですが、エネルギーという視点でみると「冬」の方が沢山のエネルギーが必要となりますので 「冬」を考えた新築 リフォームを考えてね。。。。というのがポイントです。
そして、住まいの中で一番熱が逃げてしまうのが「窓」
家の断熱性能は「窓」で決まるといってもいいくらい。
そんなわけで 築18年強で1月に改修するお住まいも窓をペアガラスに変更する予定です。
その時期に立てた家でしたら本当は2重窓にするのが一番いいのですが、開け閉めの問題や鍵の事 そして大切なご予算の都合で今回はペアガラスに変更のみとなります。
それでも 普通の1枚ガラスよりは25%以上 断熱性能が上がります。
また 暖房には「薪ストーブ」を設置します。
これで十分 暖かくはなると思いますのでまた数年後 お金が貯まったら2重窓にするなり アップグレードしていただければと提案。
限りある予算ですので、メリハリをつけて考えていきましょい。