地震に強いのは当たり前。これからの滋賀に「耐風等級2」が必要な理由。

こんにちは。いえのたね(ベストハウスネクスト)の吉本です。

これから家を建てる際、多くの方が「耐震等級3(最高ランク)」を希望されます。
構造計算を行い、地震に強い家を作ることは、今や滋賀の家づくりにおいて欠かせない「基本」と言えますね。

しかし、その影で意外と見落とされているのが、台風や強風に対する強さを示す「耐風等級」です。
実は、これからの異常気象を見据えたとき、家計を守る鍵を握るのはこの等級かもしれません。

滋賀の暴風は「倒壊」させなくても「家計」を傷つける

耐風等級1(建築基準法レベル)は、あくまで家が倒れないための基準です。
しかし、2018年に彦根で最大瞬間風速46.2m/sを記録した台風21号の際、倒壊はしなくても多くの家が以下のような被害に見舞われました。

  • 屋根材の飛散やズレ: 強烈な風の吸い上げる力に固定が耐えられなかった。
  • 窓まわりからの雨水侵入: 風圧でサッシがたわみ、そこから雨が吹き込んだ。
  • 構造の揺れによる内装ダメージ: 激しい揺れで壁紙やボードにひびが入った。

これらは火災保険でカバーできる場合もありますが、免責金額(自己負担)が発生したり、何より修理までの期間の不自由さは、お金では解決できない大きなストレスになります。

「耐風等級2」は、最も効率の良い「貯金」になる

耐風等級2とは、基準法の1.2倍の風圧に耐えられる強さのことです。
「等級を上げると高額になるのでは?」と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

対策のポイント内容期待できる効果
構造計算の徹底設計段階で風の負荷を数値化し、壁の配置を最適化する。材料費を抑えつつ、効率的に強度を上げられる。
屋根の固定強化瓦等の留め付けピッチを狭める、より強固な釘やビスを使用する。数万円の追加費用で、数百万円の修繕リスクを回避できる。
開口部の設計風の影響を受けやすい場所の窓サイズや種類を吟味する。暴風時の不快な揺れや、雨水の吹き込みを防ぐ。

建築時に少しの「根拠ある強さ」をプラスしておくことは、将来の自分たちの蓄えを「家の修理代」として放出させないための防波堤になります。

過去のデータが教える「想定外」への備え

私たちの地元・栗東市では、2013年の台風18号で総雨量436mmを記録し、114棟もの床下浸水が発生しました。
この時、風と雨の力によって「想定外」の被害を受けた家を数多く見てきました。

画像引用: https://www.pref.shiga.lg.jp/suigaijyouhou/

だからこそ、私たちは「耐震等級3」に加えて、風に対しても最高ランクの「耐風等級2」を検討することをお勧めしています。

一度作ってしまえば、メンテナンスフリーで30年、40年と家族を守り続ける「構造の強さ」。
最新の機械設備はいずれ壊れますが、「強い箱」としての価値は、一生変わりません。

草津市や栗東市でも、琵琶湖からの風の影響を受けやすい地域です。 一歩先を行く「安心の基準」を一緒に考えてみませんか。