【大津市】草屋根と暖炉の家
新築
【大津市】草屋根と暖炉の家
住所 | 大津市 |
工法 | |
建て延べ面積 | |
竣工 |
滋賀の自然に魅せられて、旧志賀町に購入された土地はびわ湖を見下ろせる高台です。自然が大好きな施主様は、住まいを建てるときもキーワードは自然・ナチュラル。その中でも草屋根の住まいを知り、インターネットで「草屋根」を検索して、私たちにたどり着いてくださいました。
「草屋根」は屋上緑化の家。夏は草が水分を水蒸気として放散し、水分が気化するときに周辺の熱を奪ってくれるため屋内を涼しくし、冬は厳しい寒さを緩和する断熱材となるのです。
こだわりの家の実現に向けて勉強されたお施主様。滋賀県では2軒目の「草屋根の家」になります。
広々とした芝生の庭の前を流れる昔ながらの小川には、今でもとれたての野菜を洗う光景があります。 1階の屋根の上が、草屋根です。
リビングは、2階のフリースペースと一体感のある大きな吹き抜けで広々としています。
磨くほどになめらかになる杉で作ったアイランド・カウンターは使い途も色々。
調理スペースに、子どもたちの宿題の机に、アイロンかけの作業台に、そして大降りの花瓶をおいてお花を飾ったり・・・。
暖炉に燃える火も床も、作り付けの家具もナチュラル。
こだわりの間接照明のライトに照らされる木々が語りかけてくる冬の夜。オープンデッキの向こうは雪。
広々とした2階のフリースペース。
「・・・の部屋」、「・・・の場所」というこだわりのないところが、「らしさ」です。
自由な発想で、自由に使いこなしたい。施主様の生き方が垣間見える空間です。
ステップを上って、扉を開ければ、草の香りと、琵琶湖が広がる緑の屋根。
降りそそぐ太陽も渡る風も心地いいやさしさにあふれています。
草屋根の下は オープンなウッドデッキ。草屋根の緑が熱気を吸い取ってくれるので、夏でも涼しい空間になります。夕涼みは、ビール片手のお施主様です。
キッチンはシンプルなステンレス。自然素材の家には一見ミス・マッチに見えますが、ここにもこだわりがあります。
キッチン・メーカー「Le Pur」さんのキッチンです。キッチンにもシックハウスの原因物質(「合板」「塩化ビニール」等)がたくさん含まれています。このキッチンはほとんどがステンレスのパーツで、新建材をできるだけ排除し、体にも環境にもリスクを少なく考えられています。工場に持ち込み研磨しパーツを代えることでリニューアルしたり、不用になった際には再度工場で研磨し流通させるなど再利用も考えられています。
しっかり調べて、たくさん見て、使い勝手を確認して・・・。キッチンは決めるのが一番楽しみな設備ですね。
洗面もシンプルな陶器。床は籐の床材。
ほどよい吸湿性や断熱性、踏みしめた時の心地よい肌触りは、天然の『籐』だけが持つ大自然の恵みから生まれます。
素足ではいることの多い脱衣室だからこそ、素足に心地いい素材です。