平成17年こだわり住宅 滋賀県知事賞受賞 「語りかける家」
古民家
平成17年こだわり住宅 滋賀県知事賞受賞 「語りかける家」
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平成17年「こだわり住宅」・滋賀県知事賞を受賞いたしました。
古い民家には、そこに代々住んできた人たちの苦労や喜びが詰まっています。
太く力強い梁、風格ある骨組み、木を中心とした家に世代をこえて家族が集う。
古民家再生。家族のすべてを受け止めてくれる心地よさがそこにはあります。
「リフォームしたいけれど、古い家だし、どうしたらいいのかわからない。何を聞けばいいのかすらわからない。」という方が結構いらっしゃいます。
1.施工例を見てみましょう。
こんな風にしたい、あんな風にしたいという思いが出てきます。
2.どういう思いで古民家の改修に取り組んでいるのかよく聞いてみましょう。
目先の住みやすさだけを追求していませんか? 100年余り生きてきた家です。きっと住む人の都合だけでなく、家にもこうしてほしいという思いがあるはずです。そんな家の思いをよくわかってくれる業者さんでしょうか。
3.設計士・工務店・そしてご家族がじっくり話し合うことができますか?
家族はどんどん変化していきます。20年後、30年後のことも考えて計画することが大切です。又、それぞれが違ったイメージのまま取り掛かるのではなく、家に対して同じ思いをもって取り組むことが大切です。
たとえば、Y様の場合、出逢いから工事にかかるまで1年をかけました。設計図書もずいぶん分厚いものです。
大きな住まいですが、家族7人がくつろげるリビング的な空間がありません。
土間に増築したお風呂や水周り、暗くて湿っていた昔の馬小屋だった物入れ、二階は廊下がなく子供部屋に行くときには他の子供部屋を通らないと行くことが出来ませんでした。
沢山の荷物、生活道具類、その場しのぎで改装してきた住まいなので、段差が沢山あり非常に危険な住まいとなっていました。
2階の回廊からは広々としたリビングと力強い梁を見下ろすことができます。
広々としたリビングと力強い梁
1階にあった階段たんすは飾り棚として若夫婦の部屋で生かされました。
格子の建具はホールの目隠しとなりました。
隙間風の吹く土間にあったキッチンもリビングが見渡せる場所に移動。
友達を迎えられる自慢の部屋が欲しい、のがこどもたちの思いでした
今まで古民家を改修された方にその後のお話を伺うと、
「これを機会に今まで関心の薄かった子どもたちが(近所の方まで)、家に集うようになった。」
「新しくなったのに住み慣れている感じがあり、とてもリラックスできる」
とおっしゃっています。きっと 家も喜びの気を発しているのでしょう。
懐かしい手触りや手仕事の温かさとともに、古い民家のもつ安らぎを、柱のひとつひとつが語りかけてくるようです。