女性一人住まいの家【大津市:O様邸】




不動産屋さんからの紹介でお出逢いした大津のOさん。
当初は予算の関係から新築は無理と思われていたそうです。長い間、中古の住まいを探しておられました。中古マンションか中古住宅か・・・
そんなとき僕たちとOさんは知り合いました。

小さな土地に建てる女性一人住まいの家。

計画したのは土地の大きさ12坪の狭小地。
お父さんが定年後、京都の自宅を売却して比良山の麓に引っ越してきたのをきっかけに娘さんも滋賀に目を向けられたそうです。お父さんの趣味は山登り。趣味が高じて京都より比良山の麓に引っ越してこられたほどのアウトドア派。娘さんご本人も以前はカナダに住み現地では、冬はスキー、夏はゴルフのガイドをしていたそうです。
そんな女性が一人で住むために今回は設計計画して行きました。趣味のグッズやたくさんの荷物をどこに収納するのか。税理士を目指して勉強中との事、どこに本を収納して勉強する場所を限られた空間でどう確保するのか??

 

趣味の生け花を飾るところや観葉植物がたくさんあるので、天窓を2箇所設け、日当たりを調整。
空間を広く見せるための手法として、部屋の区切りは引込戸で対処します。天井は屋根勾配天井で、ロフトを設けました。1階から2階まで明り取り用の吹き抜け。空間が大きいために断熱をしっかりと行うように計画。
そこで今回は、ペットボトルを再利用した断熱材を使用することになりました。一軒で500ml、約1万5千本が再利用することになるそうです。

壁にはオガファーザーという、建築バイオロギー国際規格に合格しているエコロジー商品で有害物質を含まない紙クロスを採用。塗装は予算の関係で自然塗料をご自分で施工されます。床は国産スギの無垢フローリング。天井は夏の暑さに対処するため、スギ板で厚さ34㎜もあるJパネルを使用します。小さな家でも、リサイクル、エコロジーを主においた計画となっています。

 

「夢のマイホーム」この使い古された言葉はすでに形骸となり現在は本当の意味での住まいが問いただされています。そもそも「住宅」とはなんでしょうか?
特に今回のように狭小地に家を建てるとき、そんな根元的な問いが頭に浮かびます。
なぜなら狭小住宅を建てるには、要るもの要らないものを究極的に振り分けていく作業が不可欠だからです。予算は900万円台でした。僕たちも今後そこにどんな生活が営まわれるのか大変楽しみです。

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