新築のエネルギー消費のこと 建築物省エネ法 2020年問題

先日の木考塾の勉強会

お題は気候風土適応住宅を実践されている埼玉県の綾部工務店さんにお越しいただきお話を聞いてまいりました。

昔から住まいの省エネに関しては様々な取り組みをしてきましたが、2020年。。あと3年後には、皆さんが普通に新築する木の家でも省エネ基準に適合してないと建築できない! ということになります。

『えっ いまでも省エネなんじゃないの??』

ハイ

そうなんですが、省エネと言われている断熱材等の部材を利用すればそれでOKなのが今の状態。

2020年以降は ザックリ言うと、新築の省エネ性能を計算をして数値を出しその数字が基準に適合してないとダメという感じになります。

タブン これから新築する方にとっては・・・・・・

よくわかんないけど 省エネになるんだったらいいやん。

というご感想でしょうか。

しかーーーし 工務店や建築業者にとって一つ問題になっているのが・・・

昔ながらの伝統的な日本家屋が建てられなくなる! ということなんですよねー

そのあたりを国もある程度は理解していて、滋賀でも全国でも伝統工法で建てる工務店などがなんとかしないとイカンと頑張っているわけなんです。

新築はモチロン リフォーム・リノベーションなんかも省エネが大切なのはモチロンそうです。

昨日お伺いした高気密高断熱で新築したお住まい。

35坪程度のオール電化住宅で、在宅中はほぼ冷暖房をかけて過ごしている方。 今月 1万円オーバーの電気代でした。

80坪の古民家であまり冷暖房を使われない生活スタイルの方に同じように聞いてみたら電気とガスで1万円程度でした。
暖房は薪ストーブだったりします。

どうでしょ??

エネルギーだけみると どちらも同じ消費量です。

賛否両論ありますが、私たちとしては「省エネは理解しているので、どちらの生活をしたいのか?選べばいいやん」と思ってしまうわけであります。

オール電化でバリバリの省エネ住宅か?

あまりエネルギーを使わない暮らしなのか?

「選べない」 というのがチョット問題なんじゃない??という意見もあります。

ただ私たちが新築する住まいは最低でも60年以上は持ちますからその間に ガンガンエアコンを使いたい方が入居されると・・・・・

もうすでに国は法整備に進んでいますのであとはどうやって伝統工法を守るか?

そんな活動も滋賀の工務店仲間としております。